(ハンドメイド・バイク・ショー 於サン・ホセ)

現在アメリカ在住の、ご存知マブダチ氏が、2006年のサン・ホセで開催された
ハンドメイド・バイクショーを見に行ったリポートを送ってくれました。

シリコンバレーの町San Joseで、アメリカのHandmade Bike Showが開催されましたんで見てきました。
面白いものがいっぱいありました。


Della Santa: Steel Model 鉄を中心にした、ネバダ州リノのBuilder。
オヤジがすごくいい感じで親切でいろいろ教えてもらいました。まだTange
Prestageあるのか?と聞くと、うーん1Setあるかもしれんなあ、との事。

Della Santaと聞いてピンと来る人はこのサイトには多いでしょうね。そうです、
Lemond氏がまだ若かったころ、地元のこのチームでレースを始めたんです。
で、このZ-Team仕様のフレームは、Lemond氏からDella Santaに依頼が来て作ったもの
だったけど、結局要らなかったとか言ってました。最近になってリペイントしたのだとか。
シートアングルは72度=>もうお分かりですね。Lemond氏の低クラウチング対応の寸法です。

アメリカのHandmade Bikeの特徴は、Steel bikeがまだまだ頑張っている点にあります。
ハードなレース志向であれば、Trekとかに行ってしまうのでしょうけど。 Steel Bikeの
中では、ラグワークがいい仕事のBuilderツーリング志向のBuilderFixed Gear志向の
Builder(Bike Messengerが多い土地柄の為)これらが単独でなく各Builderさんがある
程度混じっているような状況です。Bruce Gordonのツーリングモデル。カーボンマッド
ガードにチタン製フロントバッグホルダ+ブレーキアームです。いい仕事してます。
他のモデルのマッドガードは全部ホンジョ-―製なんだそうで(アメリカ内での"鉄"派には
日本製パーツマニアもいて、バイクメッセンジャーとかは、Nittoのケイリン鉄ハンドル
とか、カシマのサドルとか、ツーリストは、ホンジョーの泥除けが一番とかね。そう日本
にもRivendellは入り始めてるけど、あの廉価モデルはTOYOだったりします。Rivendell
って、もうニューサイの"魔物"の世界ですけどね)。

これは鉄がメインのブランドのひとつSTEELMAN。すっきりした塗装です。
ペインドジョブにかける情熱はこちらの特徴のひとつですね。

Merlinのチタン総彫刻品。よくやるよな。見事なものです。

これはね、凄いですよ。Calfeeのプロトタイプです。
最初ね、あーラグにホワイトカーボン使ったのかなと。
まあ確かに白のBambooにはマッチするよなあと思って
たんですよ。木リムだったり、Forkを黒のカーボンに
しなかったりと色に対するこだわりが感じられます。
(Calfeeさんは美大出身ですからね確か。)

このラグは何だい?と聞いてみますと、予想できない回答が帰ってきました。
“Bamboo Fiberだ。“
そうです、カーボンファイバーの代わりに竹繊維を使ったんです。エポキシに
混ぜながら巻きつけるやり方は同じで糸だけ代えたんですね。僕はCalfeeさん
はじめカーボンバイクは、チューブの特性と同じくらい、ちゃんとしたラグを
作れているかどうか?が技術の要と信じてたのでこれには驚き。“ちゃんと走
るのか”と聞いてみると、“糸自身は確かにカーボンに特性で負けるけど、こ
うするとその差ほどは無い。Bamboo+カーボンラグモデルに比べて一段と振動
減衰性が上がってるんだよ。驚くばかりなんだけどね。”
私Bambooは1月に試乗する機会があったんだけど、自分には剛性十分で、チョ
イのりで、これはものすごく振動を食ってくれると分かったんです。もうそれ
はCalfeeの他のカーボンモデルより明らかに優れているんです。さらにそれを
上回るとは..もう想像さえも難しい。売る予定あるのか?と聞くと“現在はテ
スト段階。でも今売ってるBambooと同じように作れるからね”といっていた社
長の顔には自信が感じられました。

社長のCraig氏が面白い物見せてくれると言って出してくれた、
Ti + Carbon のHybridの指輪です。
カーボンは剛性100MSIの糸e 70tonの糸ですね。
竹繊維+綿 のオリジナルTシャツも見せてくれました。

これはプロトタイプのMTB Hard tailモデル。

既に市販開始のBambooモデル。1月にはこれに試乗しました。
大阪の業者から"真竹、MADAKE"を購入してるんだそうです。
こんな面白い乗物あまりないよなと思ってたんですけどね。
<以下Calfeeの工房を訪ね試乗したときの写真>