Diary 2006. 7
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7月14日 (金)  ジダンに同情の余地なし。

ジネディーヌ・ジダンは、サッカー史上最も恥知らずな選手の1人である。今回のワールドカップ決勝の暴行は、そう言い切っていい事件である。

フランスの人権保護団体に煽られたフランスのマスコミに踊らされて、プレー中の暴行に正統性を与えてはいけない。如何なる理由があるにせよ、サッカーにおいて、暴力行為は絶対的禁止行為である。しかも彼は、世界の著名クラブ・チームで長年プレーしてきたベテラン選手で、そんな事は頭でも身体でも解りきっていた事である筈だ。そして、サッカーのルールにおいて、報復行為の方がより重くペナルティを科せられる事も、重々解りきっていた筈なのだ。

彼の暴力行為を見せられるのは何度目だろう。98年のフランス・ワールドカップでは、サウジアラビアの選手をわざと踏みつけて、やはり退場になった。
クラブ・チームでも、現在所属のレアル・マドリーでも、その前に所属したユベントスでも、彼は重要な試合でイラついて暴行を働いた過去がある。私は、ユベントスのサポートをしているから記憶しているが、リーグ戦やチャンピオンズ・リーグで頭突きをして退場する彼を見て、不快な思いをしたものだ。今回で何度目だろう。
ジダンは、元々そういうところを持った選手なのだ。よく言えばデリケート、悪く言えば気が弱くカッとし易くて、背後に、精神的にも肉体的にも強い味方のサポートを必要とする選手なのだ。今回の事件も、ビエイラが退場になった後に起こったことを思い出して欲しい。また、98年ワールド・カップでフランス優勝時のキャプテン、ディディエ・デシャン氏も、今回の件に関して「ジダンはカッとし易いので、こういう事が起こるのを一番心配していた。」と言っている。デシャン氏は、当時ジダンの後ろでボランチをつとめていた。

ジダンが、神様から貰った才能と、たゆまぬ努力によって、世界屈指の技量を持っていることは否定しない。しかし、暴行の件に関してはそれとは全く別の、精神的な問題が絡む。イングランドのデビッド・ベッカム選手を思い起こして頂きたい。彼は、98年フランス・ワールドカップにおいて、アルゼンチンのシメオネ選手の挑発に乗り、暴行を働いて退場、自国のマスコミから「10人の勇者とたった一人の愚か者。」と叩かれた。それから8年経った、今回の大会。彼はキャプテンとして、サッカー選手としての成長を、我々に存分に見せてくれた。選手としてのパワーは既に全盛期からは落ちているが、その精神力とキャプテンシーは素晴らしかった。
翻って、ジダンだ。彼も98年には暴行で退場。今回は、やはりキャプテンとして、自身代表最後の大会に挑んだ。そして、頭突きで退場である。代表選手として最も重要な決勝戦という試合で、キャプテンとしてチームメイトに対して、また自国民に対して、責任ある行為といえるだろうか?ベッカム選手と比べてどうだろうか?
要するに、ジダンはこの8年間、人間として全く成長しなかったのだ。チームメイトに迷惑をかけ、あと一歩に迫った自国の成功を妨げるような行為をして、まだ自身の破廉恥な行為の正統性を公言している。
サッカーのプロフェッショナルとしても、人間としても、唾棄すべき破廉恥な男だ。

確かに、差別発言は悪い。しかし、どうしても殴りたければ、試合が終わってから踊りかかればよい。もう少し冷静なら、FIFAに訴えてもいい。たった10分に満たない我慢が何故出来ないのか?これまで苦労を共にした、仲間の努力まで水泡に帰させてまでする価値のある行為だろうか?
そして頭突きだ。これは、喧嘩の弱い奴が相手の意表を突いて攻撃する行為で、強い奴はめったにしない。プロレスでも、弱いレスラーの代名詞的な技だ。サッカーを以前からご覧になっている方はよくご存知かと思うが、ジダンの暴行といえば、頭突きが代名詞のようになっている。間違っていない、リスクを負っても許せない、と言うなら、なぜ殴らないのか!?彼はテレビのインタビューで「男として許せなかった。」などと嘯いているが、頭突きが男らしい行為か?とせせら笑ってしまう。端的に言えば、いじめられッ子が先生に問い詰められて、見栄を張って言いそうな事だ。
要するにジダンと言うのは、思いやりの無い、無責任で、臆病者の、人間的には端にも棒にもかからない男なのだ。そういう人間に、偉大な技量が宿ってしまった事が、この世の皮肉であり面白さでもある。ジダンの選手としての魅力も、この辺りのアンバランスさに負うところが大きいし、特にフランス人はこういうアンバランスさを好む、が、私は大嫌いだ。

マテラッツィの暴言は、それがFIFAの憲章に抵触するものであれば、厳重に処分されなければならないと思う。しかし、繰り返し述べるが、それが暴行を正統化する理由にはならない。そんな事を認めたら、理由があれば暴行を働いてもいい、という事になってしまう。栄えある決勝戦で暴行を働いた人間にMVPなど、冗談ではない!即刻剥奪すべきだ!!!
「ジダンよ、お前もプロのサッカー選手なら、もう少し考えてものを言え!」

フランスのマスコミは、ジダンのキャリアを汚点で終わらせないように配慮し、それをフランスの人権保護団体が利用しているようだが、そういった行為こそ汚点だ。禁止行為は如何なる理由があろうと禁止行為、暴行は暴行、ダメなものはダメなのだ。甘ったれるなフランス人、と強く言いたい!


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